板橋区役所前公衆喫煙所の開設中止と設置場所の再検討についての申し入れ


板橋区長 坂本 健 様

2019年7月11日
日本共産党板橋区議会議員団

板橋区役所前公衆喫煙所の開設中止と
設置場所の再検討についての申し入れ

 板橋区が現在すすめている、板橋区役所前公衆喫煙所の設置について、近隣住民や事業者から強い反対の声が上がっています。区は7月1日開設予定で、すでに工事を完了させていますが、6月26日に行った説明会において、開設を9月1日まで延期することを表明しました。
 今回板橋区が設置をしたコンテナ型の公衆喫煙所は、区役所北側の都営三田線板橋区役所前駅のエレベーターの隣にあります。
 区は、「改正健康増進法及び東京都受動喫煙防止条例の施行に伴い、施設内、屋内での喫煙が制限されることにより、路上など屋外での喫煙が増えることが想定されるため、受動喫煙に配慮した空気清浄機を備えた公衆喫煙所を設置する」としています。
 厚生労働省は、喫煙所を設置する際の配慮義務について、「施設の出入り口付近や利用者が多く集まるような場所には設置しないこと」としていますが、今回区がすすめている場所は、地下鉄のエレベーターの出入り口という、高齢者や障害者、ベビーカーに幼児を乗せた人などが多く出入りする、まさに「施設の出入り口付近」であり「利用者が多く集まる場所」そのものです。しかも、特に受動喫煙による健康被害を受けやすい人たちが多く出入りする場所でもあります。さらに、隣接ビルには薬局、クリニック、学習塾などが入り、向かい側のビルには銀行、病院などが入り、透析患者の送迎車も頻繁に出入りする場所になっています。いくら、空気清浄機を備えた密閉式のコンテナだとしても、喫煙者が出入りすることによる副流煙等の排出は避けられるものではありません。厚生労働省の指針からも、また現地の実際の状況からも、この場所は公衆喫煙所を設置するにはまったくふさわしくないと言わざるを得ません。
 区は、板橋区受動喫煙防止対策検討会において、「さまざまな角度から検討した末にようやく決定した」と言いますが、検討経過の詳細は明らかにされていません。サウンディング調査を行っているからといって、検討対象からはずした区役所周辺の公共用地や、駅から離れた場所も含めて再検討すべきです。よって、以下について申し入れます。


板橋区役所前駅公衆喫煙所の現在地での開設を中止し、設置場所について再検討すること。

以上

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