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いたばし元気帳 2018年夏号

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イラスト 今回もお酒の話です。左党(酒呑み)にとっては聞き捨てならないことですが、戦前の日本において、お酒にかかる税金=酒税は国家財政の大きな比重を占め、戦費調達税の役割を担わされていました。日露戦争時は税収の実に4割を酒税が占めていました。酒税は戦争遂行と密接なかかわりがあったのです。 
 時は移り、現在の酒税課税額は約1兆3千億円ですが、みなさんはこの酒税に対しても消費税が課税されていることをご存知でしょうか?1兆3千億円の8%約1千億が税金に対する税金=二重課税として徴収されています。現政権のもと軍事費は5兆円を超え、さらなる軍拡が進められようとしています。
 消費税をかつての酒税のように軍費調達税にしてはなりません。消費増税や酒税の二重課税など、左党は怒りを込めて今夜も飲み続けます。(吉田豊明)



いたばし元気帳 2018年4・5月号(No.46)

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イラスト うたごえ運動70年。記念する日本のうたごえ祭典(2019年1月18~20日)が東京で開催されると案内が届きました。思わず本棚の「関鑑子の生涯『グレート・ラブ』」を手に取って開きました。
 うたごえ運動の創始者である声楽家・関鑑子さんは、戦前、戦意高揚の歌を演奏することを拒み楽団から締め出されます。夫は治安維持法違反で捕らえられ、獄中生活後に病死。終戦の翌年、再開されたメーデー当日、中央舞台の壇上でメーデー歌の指揮をとりました。そして、中央合唱団創立へ。1973年、中央メーデー壇上で倒れ、亡くなるその時まで、平和と自由を歌い続けたのです。いま、9条改憲をどう見ているでしょう。
 ねつ造・改ざん・隠ぺい体質の安倍内閣が、「自衛隊と明記するだけ」といって9条改憲に前のめりです。憲法を柱に、反戦平和への願いがキラキラ輝くうたごえ祭典となることを期待します。(いわい桐子)



いたばし元気帳 2018年3月号(No.45)

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 高校時代に定食屋やコンビニのアルバイト代を貯めて初めて購入したのがスキー用品でした。学生時代は買ったばかりのスキーセットを持って苗場スキー場でのアルバイト。私にとって雪はワクワクするものでした。
 先月、東京で21cmの積雪。4年ぶりとのこと。区役所から見える高速道路は2日以上通行止めとなり、首都圏の電車やバスも遅延や運行ストップ。雪解けまで愛用の自転車に乗れない・・・。雪がもたらす影響を痛切に感じました。
 一方、減速して走る車や歩幅を縮めて歩く人など東京の速度がゆっくりする様子は少しだけほっとします。今もワクワクしてしまうのはなぜだろう?雪の魅力に驚きます。 (山内えり)



いたばし元気帳 2017年12月号(No.44)

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 最近、休日になると雨天ばかりが続いていましたが、この日は珍しく晴天。
 11月3日に今年、創立70周年を迎えた母校板橋第2中学校の記念式典に出席してきました。私が通っていたころは校舎内のどこを見ても「綺麗」とは言えない学校でした。現在は、建て替えてから数年しか経過していない真新しい校舎です。そんな中でも校庭は、25年前の面影も部分的に残されており、中学校3年間を通じて唯一苦痛を感じることがなかった体育の授業を思い出しました。
 この日、最も驚いたのは、式典で披露された生徒たちの歌唱力です。「大地讃頌」を聴いた来賓席から驚きの声があがるほど魅力的でした。思わず後輩たちから後押しされるように私も校歌を大きな声で歌いました。(荒川なお)



いたばし元気帳 2017年8/9月合併号(No.42)

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 大和町交差点はかつて大気汚染全国ワースト1の交差点だった。
 平成8年、大気汚染の改善を求め、東京大気汚染公害裁判が始まった。平成19年に和解が成立、20年に東京都による医療費助成制度が始まった。
 あの大和町交差点も様々な対策が取られてワースト1ではなくなったが、平成26年度の測定値は二酸化窒素1日平均値年間98%は全国ワースト4位、徴小粒子状物質は全国ワースト2位だ。ところが東京都は財源を理由に、新規患者については平成27年度で医療費助成を中止。すでに受けている患者は来年の春以降自己負担導入とした。
 大気汚染の主要原因は自動車の排ガスだ。もうけ優先政策によって悪化した大気汚染により、脅かされている命に国も都も責任を持つべきだ。ぜんそく発作で息ができなくなる恐怖を未来に残してはならない。医療費助成を国策として実施を!(かなざき文子)



いたばし元気帳 2017年7月号(No.41)

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 小学校最後の運動会を迎えた息子は、組体操や徒競走、リレーなどの競技も、係の仕事も張り切って頑張った。組体操は、家でも繰り返し練習し、本番では最後までしっかりやり遂げることができた。
 家での練習中、音楽を流しながら練習する息子の隣で、5歳の弟が、兄の動きを真似ていた。二人で並んでひざを抱えて座る姿、腕立てができず、転がる様子がまた愛らしい。
 できなかったことが、できるようになる。その経験が子どもを大きく成長させてくれる。道徳の教科化や小学校での英語の増加など、ますます学校が忙しくなる。疲弊を生み出す教育ではなく、子どもの成長を見守ることができるゆとりが、教育現場にこそ必要ではないか。(竹内 愛)



いたばし元気帳 2017年6月号(No.40)

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「豊洲に行ったら商売あがったりだよ。」区内の魚屋さん、八百屋さんは話します。町でも「子どもや孫などが心配。」の声です。食の安全への不安は他人ごとではありません。
 この春、わが子は中一と中三。食べる量も半端じゃありません。学校給食に携わる栄養士さんは言います。最も重要な調味料は「安全」だと。
 築地市場80年余の歴史で、有害物資による食品汚染は一度たりともなく、食中毒を起こしたことすらありません。汚染対策の約束が守られず、基準値の百倍を超える汚染という下で「豊洲の方が安全」なんていう言葉は詭弁です。
 移転中止を求める声は、築地市場水産部・仲卸事業者の70%に達し、「築地女将さん会」は、『築地市場にこそ、未来がある』と語っています。全国に届く「築地ブランド」の未来が問われています。(いわい桐子)



いたばし元気帳 2017年5月号(No.39)

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 アニメ映画「この世界の片隅に」を観ました。舞台は昭和19年の広島県呉市。主人公のすずさんは、おっとり、のんびりした、働き者の女の子。嫁ぎ先でのつましい普通のくらしが、いつの間にかだんだんと戦争の色に染められていく。
 登場人物も、画面の色も、全体として明るく優しいのに、見終わった後、いままで味わったことのないような、すごく悲しい思いでいっぱいになりました。
 5月に板橋で、海老名香葉子さん原作の「うしろの正面だーれ」の上映会が計画されています。なかなか見る機会がなかったので、今回はなんとしても見ようと思っています。上映は、5月6日(土)区立文化会館小ホールで、①午前10時30分~②14時30分~③18時~の3回。主催は上映実行委員会。大人1000円、高校生・障害者500円、小中学生は無料です。(小林おとみ)



いたばし元気帳 2017年4月号(No.38)

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 子どものころ、前が見えない地吹雪のなか、母の角巻のなかに入って歩いたことを、ふと、思い出した。温かさと安心は、生きるよりどころ。
 3月10日の東京大空襲は10万人の命を奪い、3月11日地震と津波と原発事故は、記憶に閉じ込めておくには程遠い。4月1日沖縄に上陸した米軍は、空と陸と海から住民一人あたり50発の砲弾を浴びせて、12万人の県民が亡くなった。
 それから71年たっても犠牲を強いられる。普通のくらしを奪うのは、戦争と利潤優先の競争ではありませんかと、歴史は私たちに問いかける。破壊のあとは、荒涼とした焼野原と無人のフクシマ。よく似た光景ではありませんかと、人間の生き方を問いかける。福島の桜前線は蛇行して、花期が長いという。「追うやうに 追はるるように 花行脚(黛まどか)」。(大田 伸一)



いたばし元気帳 2017年3月号(No.37)

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 近年、お酒の中でも特に人気な本格焼酎。芋・麦・米などを原料にアルコール発酵させ、蒸留して造ります。寒い夜に香りを楽しみながら飲む芋焼酎のお湯割りは、体が温まり、最高です。しかし、15年ほど前には、その香りが毛嫌いされ、焼酎メーカーは、低迷していました。
 そんな中、開発された新たな蒸留方法が、減圧蒸留です。蒸留器の中の気圧を下げ、低い温度で蒸留します。これにより、マイルドな香りと飲みやすいのど越しが得られます。大分の麦焼酎が大人気になり、今日の本格焼酎の隆盛を迎えることが出来ました。
 今では、香りを醸す常圧蒸留焼酎も芋を中心に人気です。ガツンとパンチの効いた常圧蒸留とサラリと飲みやすい減圧蒸留。さてあなたは、どちらが好きですか。(吉田豊明)



いたばし元気帳 2016年12月・2017年1月合併号(No.36)

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 私は旅が好きです。昨年5月、初めてスリランカを訪問しました。なぜ、スリランカか?2度訪れたインド旅行の衝撃が忘
れられず、お隣の国はどんな国か知りたいという興味・関心からでした。紅茶、カレー、アーユルヴェーダ・・。インドと似た文化が多いですが、自然がいっぱいで、街並み、服装、習慣、物価等々違いがたくさんあり、とても興奮しました。
 野生の象や孔雀に出会えたのも感動です。この旅で最も驚いたことは、追い越し運転するスリランカ人が多いことです。せっかちなのか、対向車が近くまで来ているのに、どんどん追い抜くため、衝突しそうでドキドキでした。
 旅は、違った角度で日本を見たり、知ることもできます。また一つ好きな国が増えました。次の旅はいつ行けるかな。   
(山内えり)



いたばし元気帳 2016年11月号(No.35)

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 秋と言えば運動会。今、組体操などでケガ人が増えており安全対策が問われています。
 そんな中、区内の小・中学校などで運動会を観てきました。小学校でおこなわれる「騎馬戦」は、校庭全体が熱気に包まれます。中学校では、3年生のクラス対抗の「ムカデ競争」が、必ずと言っていいほど盛り上がります。ゴールを終えた生徒の中には涙を流す姿もありました。
 そんな中で、もう一つ校庭の真ん中に視線を集めているのが小学校1年生の「ダンス」です。音楽が鳴り始めると「可愛い」という声がたくさん聞こえてきます。演技を終えると大きな拍手が起き、会場に笑顔が広がります。
 激しく競い合う競技に、注目が集まりがちですが、みんなが、ほんわかする瞬間も大事だなと感じました。(荒川なお)



いたばし元気帳 2016年8月号(No.34)

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 私はよく「目」で話すといわれる。「目力」ともいわれる。本人はぐっとこらえていても、目に出るようだ。「目は口ほどに物を言う」は本当だろうか。
 舛添氏はなぜ自分が辞めなければならないのか、理解できない、ということを目で語っていた。おそらく、なぜ私だけやめなきゃならないのか。他にもいるじゃないか、と言いたいのか。9月までは都知事でいられるようにするからといっていた約束はどうなったのか…、とでも言いたいのだろうか。法に抵触していないのになぜ辞めなければならないのか、と言いたいのか。
 眼だけで語らず、真実を包み隠さず話すべきだ。真実を闇に葬り去ってはならない。目だけでは真実は明らかにならない。(かなざき文子)



いたばし元気帳 2016年7月号(No.33)

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 公用車を使って湯河原の別荘へ毎週のように通っていたという東京都知事。その理由が、「足を伸ばして風呂にはいれるから」というのだから、開いた口が塞がらない。銭湯が次々に廃止になり、お風呂の道具をもって、シルバーバスを使って通うお年寄りがいるというのに。
 金持ちの都知事が、都民の税金を食い物にして贅沢三昧をしている姿をまざまざとと見せつけられて怒り心頭です。しかも「妻が政治団体の役員だから、家族旅行も政治活動」と言っているのだから、ふざけるのもいい加減にしろと言いたい。
 そもそもの発端は、日本共産党都議団が、舛添知事の巨額な海外出張費を追及する中で、週刊誌も注目し明らかになってきたこと。徹底究明と知事の辞任を求めたい。(小林おとみ)



いたばし元気帳 2016年6月号(No.32)

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 春は、別れと出会いの季節。地域の小中学校での卒業式・入学式に参列すると実感する。
 卒業式での子どもたちは、学び舎での思い出を語り、別れに涙する。翌月の入学式では、卒業式での表情とは違い、期待と不安が入り混じった、緊張した面持ち。たった数週間であるが、子どもたちは確実に成長している。別れは決して悲しみだけではない。新たな出会いの可能性を広げる。しかしそれは、経験したから思うのであって、子どもたちには、その時々を思いのままに感じてほしい。
 道徳の教科化が始まる。人間性の一律化が危惧されている。こうあるべきという教育でなく、子どもたちがのびやかに豊かな感情や感性を育くむことができる教育を願う。(竹内 愛)



いたばし元気帳 2016年5月号(No.31)

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 「子どもだけでも助けて」。叫びは、社会に向けて放たれている。20代のひとり親家庭の8割、30代で7割が、ぎりぎり以下の生活を強いられている。
 「貧困」が子どもの世代に「連鎖」するのは、自己責任ではない。超富裕層一人が10万世帯分の資産をもつことを可能にするのが、膨大な「貧困連鎖」層の存在なのだ。
 それが当たり前だと考える政治が日本を支配している。人の命は尊いが自分の命ではないし、「国家」のために戦場に行くのは自分ではないと、彼らは考える。軍事力を強くすれば平和が保てるという理屈は、日本のあの侵略戦争の結果、お払い箱になった考えだ。彼らの「夢をもう一度」は、「破滅をもう一度」になりかねない。
 ヒトの脳の働きは、「でっちあげに満ちている」と脳科学者は言う。過去を正しく学ばなければ、ひとりよがりの妄想だけが脳を支配する。(大田伸一)



いたばし元気帳 2016年4月号(No.30)

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 私は3人の兄に囲まれて育った末娘。久しぶりに兄弟全員が実家(草加)に集まったお正月。それぞれの近況報告を交し合いました。
 笑えない話は、中一の息子の成績を怒る私に、母が出した私の中学時代の「2」が並ぶ通知表と赤点だらけの成績表。息子がニヤニヤして反撃…。
 昔話にもりあがる中でびっくりしたことは、昔、「共産党には近づくな」と言っていた母が戦争法廃止を求める署名用紙を「みんな書いて」とテーブルに出したこと。兄の「戦争法って言うけど必要でしょう?」の一言に、父と私で大激論に。
 「平和」について家族、兄弟、友人などで、それぞれの考えを率直に話し合うことが出来る状況が生まれています。みんなで政治について、日本の未来について、大いに語り合いましょう!



いたばし元気帳 2016年3月号(No.29)

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 『もちつき』と聞いて、何を思い浮かべますか?臼と杵?お正月?クールポコ?
 私の住む赤塚では、かつては年末に多くの農家が家族総出で餅つきをしていました。お正月の鏡餅とお雑煮用の餅を作るためです。『もちつき唄』を歌いながら餅をつく風習が大門地域では継承されています。赤塚にもあったのですが、近年餅をつく農家が減り、いつの間にか『餅つき唄』は、忘れ去られてしまいました。そんな幻の唄を復活させようと上赤塚もちつき保存会は、調査を開始しました。
 ところで、餅の一番おいしい食べ方を知っていますか?それは、大根おろしと刻みネギ・醤油・鰹節・海苔と唐がらしを入れたタレに、つきたての餅を臼からちぎって入れ、それを手でつまんで食べる辛み餅。是非試してみて下さい。餅つきにハマりますよ。(吉田 豊明)