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いたばし元気帳 No.26 TOPIC

介護保険制度はすでに崩壊!今こそ公的介護の制度確立を

 今年度から介護保険制度が大きく改悪されています。ますます「保険あって介護なし」になるばかり…。8月下旬から区議団は介護現場の視察調査に取り組み、改めて現場の大変さを痛感しました。

下がった介護報酬
つぶれるしか…。

 その一つが、年金収入280万円以上(単身)の人に対してこの8月1日から利用料が2倍になった問題です。特に訪問・通所の事業所ではどこも2割の利用者が利用料倍になり、デイサービスの回数を減らしたり、ショートステイを減らしたり、ヘルパーさんの来る時間を削ったりという実態が出ていました。
 これではますます家族介護、老老介護、そして最近では認認介護(認知症老夫婦)が深刻になるばかりです。
 またどの施設・事業所も働く人が足りずに困っていました。特に小規模事業所は深刻です。資格のある人が来てくれません。「処遇改善」(働く人への加算)がとれるから何とかなるといいますが、実際はその要件をとれる体制もなく、引き下がった介護報酬額のためにつぶれるしかないという状況です。
 介護を必要とする人も、現場で働く人も、志をもって立ち上げた事業所も困難な実態の「介護保険制度」はすでに崩壊しています。
 今こそ公的介護の制度確立が急務です。