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いたばし元気帳 2016年7月号(No.33) TOPIC

コスト削減と詰めこみ教育でいいのか
~板橋区の学校統廃合のいま~

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 教育委員会の「魅力ある学校づくりプラン」は、小・中学校の統廃合をすすめるためのものです。第一期では「上板橋第二中学校と向原中学校」「板橋第一小学校と板橋第九小学校」の統廃合が検討されています。

子どもの数が増えても「小規模化」を理由に統廃合?

 統合が検討されている地域の学区域別の住基数では、児童の増加が見込まれます。さらに、文科省の運動場面積基準にてらすと、板橋第一小学校は507人です。2020年度には現在の同小学校区域内の児童数だけでも591人になります。
 教育委員会は、10年後に子どもの数が減っていくという前提にたっています。しかし、2015年の国勢調査で明らかになったように、1都3県で50万人増加しており、とくに東京への一極集中は加速しているのが現実です。

根拠のない統廃合より少人数学級の実現を

 学校の統廃合をすすめる理由として、教育委員会は「小規模校では教育的効果が上がらない」「小さい集団では切瑳琢磨できない」「社会性が育たない」といった教育的“俗説”を多用していますが、実際にはコスト削減が大きな理由であることは否めません。
 親の経済力の格差が、子どもの学力や意欲に表れているともいわれています。無理やり統廃合をすすめるのではなく、どの子もわかる少人数学級こそ急がれます。
 かなざき文子区議は「少人数学級のもとで、きめ細かな指導ができるようにしなければならない」と話します。

写真上:板橋第九小学校
写真下:かなざき文子区議