大山ハッピーロードに超高層ビルは、いらない!
板橋区が決定急ぐ!
板橋区は今、ハッピーロード大山商店街の真ん中で、超高層ビル建設を可能にするための市街地再開発事業をすすめています。すでに、都市計画原案説明会を5月7、8日に終え、原案の縦覧を5月22日に、意見書提出を5月29日に終了させています。
6月9日の区議会都市建設委員会では、説明会に137人が参加したこと、縦覧は2名、意見書は76名から72通、280項目にのぼる意見が寄せられたことが報告されました。詳細の内容は、6月30日の都市計画審議会に報告するとのことです。
説明会で住民の理解得られない
委員会審議で明らかになったことは、説明会が住民の納得を得られるものになっていないという問題です。この計画は、東京都がすすめる都市計画道路補助第26号線や東武東上線の立体化事業の進捗状況に深く関わる計画です。しかし、区の説明では、補助26号線については「東京都はH32年までに完了する」としている、立体化は「東京都から具体的な計画は示されていない」と言うだけですから、住民は納得できるわけがありません。
生活も営業も壊される
さらに、計画では補助第26号線によって商店街が分断されても「商店街の連続性を確保し」などとしていながら、それを保障するものは何一つないという問題です。それどころか、超高層ビルを前提とした再開発事業は、全国的にも、また板橋区の過去の再開発の結果からも、ほぼ4割の住民は転出を余儀なくされることになります。借家人はほぼ転出しています。これでは町が道路によって分断されるだけでなく、住民の生活や営業自体がすっかり壊されてしまう計画です。
陳情は継続審査に
区議会には「ハッピーロード大山商店街のアーケードを残すよう」求めるなどの陳情が提出され審議されました。結果は日本共産党のみ採択主張で、賛成多数で継続審査となっています。次回、陳情が審議されるのは8月末の閉会中審査ですが、区は、8月中に、「都市計画案」の公告・縦覧、意見書の受理を終え、9月の都市計画審議会に付議する予定です。「なぜ、こんなに急ピッチで進める必要があるのか」と不信と怒りの声が広がっています。
写真上:大山町クロスポイント開発計画地域を視察する区議団
写真下:ピッコロスクウェア開発地域の前で