8月27日に開かれた区議会区民環境委員会で、「公衆喫煙所の設置中止・撤去を求める」陳情が審議されました。
　区は、「陳情の審議が続けば、現在の場所での開設は見送らなければならない」とし、移転する考えを明らかにしました。共産党、無所属の会は、採択、自民、公明、Ｎ国は継続を主張し、賛成多数で継続審議となりました。
　区が新しく作った喫煙所。高齢者や乳幼児などが利用する地下鉄のエレベーター地上部に接していることや、隣に医療機関や障害者福祉施設などが入居するビルがあること、ビルの所有者に事前説明がなかったことなどが問題になっていました。
　6月26日に開かれた住民説明会でも批判が相次ぎ、当初7月1日使用開始が9月1日以降に延期されていました。
　日本共産党区議団は、7月11日、設置場所の再検討を求める申し入れを行いました。（既報）
　区は、板橋区受動喫煙防止対策検討会において、「様々な角度から検討した末にこの場所にようやく決定した」と言いますが、検討の経過は明らかにされていません。検討対象から外した区役所周辺の公共用地や、駅から離れた場所も含めて再検討すべきです。
　委員会で、区は「同じ轍は踏まない。事前に設置場所が決まった段階で事前の説明など、対応していく」と答弁しました。


写真：公衆喫煙所