2024年度当初予算に対する要望書

板橋区長 坂本 健様

2023年11月22日

日本共産党板橋区議会議員団

同    板橋地区委員会

2024年度当初予算に対する要望書

 この度、新年度当初予算編成にあたり、要望書を取りまとめましたので、本日提出いたします。

 長引くコロナ禍や物価高騰の影響で、区民生活は疲弊しています。7月~9月期の実質国内総生産(GDP)でも、前期比0.5%減と3四半期ぶりにマイナスとなりました。この要因は、GDPの5割を占める個人消費の落ち込みと企業の設備投資のマイナスによるものです。一方で、国も区も税収が増えています。

 現政権は、これまでの『コストカット型経済』からの転換を図るとし、増収の一部を還元するとしていますが、1年限りの所得税減税しかありません。これでは、この間の物価上昇分さえも補完できません。そもそも、この30年間で実質賃金は24万円も減少しており、大幅な賃金の引き上げが必要です。また、個人消費の落ち込みを引き上げるには、所得の少ない人ほど負担が重くなる消費税の減税などを行うべきです。医療・介護などの社会保障費の負担も増大しており、一時しのぎの対策で回復できる状況ではありません。

 こうした中で、区の財政状況は好転し、基金も増やし続けています。国に追随するのではなく、区民生活を守る立場で率先して対策を講じることが求められます。

 本日の要望書は、この間、区内の団体や個人の方々から寄せられた切実な声をまとめたものです。一つ一つの要望を真摯に受け止め、ぜひ実現していただくよう要望いたします。特に以下の点においては重点的に取り組むことを求めます。

1、区立学校の学校給食費無償化及び区立学校在校生以外の子どもへの給食費相当額助成事業の

 実施。  

2、新型コロナ感染症対策として、無料検査の実施、医療機関への支援及び保健所体制の強化。

3、物価高騰対策として、区民及び区内事業者に対する経済的支援の拡充。

4、国保・介護・後期高齢保険料及び窓口負担・利用料負担の軽減。

5、財政運営について、積立優先・起債活用抑制ではなく、現金給付事業の拡充など、区民生活を

 積極的な財政出動で支援する方向に改めること。

以上

【目次】

1、行財政運営のあり方についてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーP1

  ⑴財政運営指針に関わってーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーP1

  ⑵職員に関してーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーP2

  ⑶ジェンダー平等の推進についてーーーーーーーーーーーーーーーーーーP2

  ⑷公共施設のあり方及び再編整備についてーーーーーーーーーーーーーーP3

2、区民の命とくらしを守る災害対策をーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーP3

3、平和都市宣言を活かす取り組みをーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーP5

4、区内事業者を支える産業支援をーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーP5

5、“地球沸騰”待ったなしの気候危機対策をーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーP7

6、誰もが親しめる文化・スポーツ施策をーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーP8

7、人権まもる生活保障へーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーP9

  ⑴生活保護制度及び低所得者への支援についてーーーーーーーーーーーーP9

 ⑵障害児・者のための福祉施策についてーーーーーーーーーーーーーーーーP10

8、安心の医療・介護、公衆衛生の充実をーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーP12

9、まちづくりのあり方についてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーP14

10、【住まいは人権】の立場に立った住宅政策へーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー‐P16

11、子どもの権利を保障する子ども・子育て支援をーーーーーーーーーーーーーーーーーーー‐P18

12、主権者のための教育の充実をーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー‐P20

13、地域要望ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー P26

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