新型コロナウイルス対策のためのPCR等検査の抜本的拡充を求める申し入れ

8月4日提出

 この間、区においては、コロナ対策のための4号補正予算を7月29日の議会において成立し、区内関係機関との連携を強めながら、さまざまな対策強化を図っていることに敬意を表します。
 しかし、新型コロナウイルス感染症は想定を超えて急速に広がり、全国で新たな感染者が7月31日、8月1日は1500人を超えるなど、感染拡大は止まらない状況が続いています。このままでは医療崩壊も危惧され、救える命が救えない事態を生みかねません。抜本的な対策の強化拡充が急務となっています。
 現在の感染拡大は、感染震源地(エピセンター)―感染者・特に無症状の感染者が集まり、感染が持続的に集積する地域が形成され、そこから感染が広がることによって起こされているといわれています。
 板橋区では6月30日に区内認可保育園で園児が陽性反応だったことが判明し、その後区立保育園も含めて園児、職員の陽性反応が次々と報告され、一方、7月10日には区立小学校の児童に続き、22日にも新たに判明、その学校では濃厚接触者の検査で2人の児童が陽性であることが判明もし、休業期間が延長となりました。また中学校においても生徒一人が陽性であることが判明、さらに8月2日には区立小学校あいキッズ職員の陽性が判明し、現在濃厚接触者の調査等であいキッズは臨時休業となっています。
 これらの感染者が判明したのちの「濃厚接触者」の範囲が、その施設に通う園児・児童・生徒・職員のPCR検査をするかしないかの分かれ目となっていました。しかし、短時間の接触でも感染する可能性は否定できません。さらに机などの共有物、ドアノブなどを介して感染することもあり、限定された濃厚接触者だけの検査では不十分と考えます。また、限られた人のみのPCR検査では、子どもたち、そして家族や職場で働く人の不安は解消できません。抜本的にPCR等検査を拡充することが求められていると判断します。
 そこで以下、区長と教育長に下記の項目ついて、緊急の申し入れを行います。

  1. 陽性者が出ている区立小・中学校、区内保育施設、あいキッズ、庁舎内、介護現場において、濃厚接触者以外も含めて、関係者全員のPCR等検査を行うこと
  2. 今後、学校施設や児童館、あいキッズ、保育施設などで感染者が出た場合は、少なくとも担任や保育士、在籍するクラスの児童生徒全員を対象に、PCR等検査を実施すること。
  3. また感染震源地(エピセンター)を明確にし、その地域の住民、事業所などの在勤者全体に対してPCR等検査を実施すること。
  4. 板橋区の感染状況について、日々の検査数、陽性率などを住民に情報開示すること。
  5. 介護・医療従事者、障害福祉関係の現場で働く人、保育士や学校の教職員などを対象に、定期的なPCR等検査を開始すること。
  6. 保健所等へ医師・保健師・職員を増員し、体制の強化を緊急に図ること。
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