板橋区・公立保育園の新たな民営化対象園を公表

弥生保育園(2022年度)板橋保育園(2024年度)民営化

 板橋区は、8月29日の文教児童委員会に、新たな区立保育園の民営化方針を公表しました。  
 新たな方針は、38園ある区立保育園中31園が築40年を超え老朽化していることから、「老朽化等により改築又は長寿命化のための改修等が必要となる際には、原則、民営化をすすめる」として、民営化を優先して検討していくとしています。
 この方針に対して、6月22日から7月8日まで行われたパブリックコメントでは24人56件の意見が寄せられました。「民営化により保育の質が低下するのではないか」と心配する意見や「区としての保育に対する責任を放棄することにつながる」「保育環境整備のために区の基金の活用を」など行政の責任を問う意見、「移転など大きく保育環境が変わることはやめてほしい」など、心配の声が多数寄せられました。
 区は、待機児童対策などの財政負担が増大していることなどを理由に、民営化をすすめる方針です。

第1期計画として公表された民営化対象園

〇弥生保育園(築48年 定員117名、2022年度民営化)
児童館やファミリーサポートの受付窓口なども併設されている児童福祉施設。隣地の旧弥生荘(母子支援施設)が2020年度に解体される予定です。敷地内で新園舎の用地を確保する計画です。
9月から、保護者説明会が開始されます。

〇板橋保育園(築52年 定員101名 2024年度民営化)
大和町にある現在の園舎を廃止し、富士見町の都営アパートの敷地内に東京都が用地を確保し、民間事業者によって保育園を建設するという計画です。現在の場所から600mほど離れた場所に移転することになります。そのため区は現在いる園児たちが卒業するまでは今の園舎で保育ができるようにするとしています。

周辺の公共施設整備と併せて、2021年度から2023年度までに計画を公表する園

 ・ときわ台保育園  ・西台保育園

現在、指定管理者制度等で運営されている公設民営保育園を民営化

 ・にりんそう保育園(浮間舟渡駅前アイタワー内)
 ・こぶし保育園(JKKコーシャハイム坂下内)

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