自衛隊の勧誘や宣伝活動に関する申し入れ

板橋区長 坂本 健 様

自衛隊の勧誘や宣伝活動に関する申し入れ

2025年7月8日

日本共産党板橋区議会議員団

日本共産党板橋地区委員会

 近年、自衛隊の防災活動の展示や防災教育などと「防災」の名の下に、全国各地で自衛隊が子どもを対象に活動を展開していることに大変危惧しております。

 板橋区でも区が後援する「防災フェア」や商店街のイベント、町自治会や青健などのお祭りに自衛隊のブースが置かれ、子どもに迷彩服を着せて写真を撮ることや自衛隊の車体験などが行われています。一方で、町自治会などからは「『自衛隊』のブースを置かせてほしいと言われても困る」といった声も聞かれています。そもそも、専守防衛の自衛隊は憲法9条2項の「戦力」に該当しないという憲法解釈をとる政府でさえ、自衛隊について「『武力の行使』を行う組織であることから、国際法上、一般的には軍隊として取り扱われるもの」とし、自衛隊が軍隊であり、自衛官が兵士であること認めています。そのことからも自衛隊の第一の目的は、決して「防災」や「災害救援」ではなく、「自衛隊」を消防車の体験などと同列に扱うべきではありません。

昨今、自衛隊内部でセクハラやパワハラが問題となる中、自衛隊を辞める人が、続出している状況下で、募集も定数に満たないため、「防災」を前面に押し出した自衛隊員募集につながる宣伝が強化されていることは問題です。自衛隊か関係者から、区が関わるイベントや、地域コミュニティをつくる町自治会、青健などの行事に安易に自衛隊のブースを設ける要請が行われても、対応すべきではありません。戦争の惨禍を繰り返さないための「板橋区平和都市宣言」に基づき、区として、関係各所に慎重な対応を行うよう緊急に通知することを求めます。

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