新型コロナウイルス感染拡大の第8波から命を守るための緊急申し入れ

板橋区長 坂本 健 様

2022年11月17日
日本共産党板橋区議会議員団

新型コロナウイルス感染拡大の第8波から命を守るための緊急申し入れ

 過去最高の新型コロナ感染拡大となった第7波では、1日の新規陽性者は最大約4万人でした。そのピークから3か月以上たった11月15日は、都内で新たに1万1196人となりました。感染者数が1万人を超えるのは9月14日以来です。

 新規陽性者数が十分に下がりきらないまま増加に転じており、 2週間後には現在の2倍を超える新規陽性者の発生が予測され、感染の再拡大が危惧されています。

 新型コロナウイルスは、現在においても国内外で新たな変異を繰り返していますが、政府は、入国者数の上限を撤廃するなど、新型コロナ対策の緩和を進めています。一方、この冬の季節性インフルエンザと新型コロナとの同時流行が起きれば、1日の患者はコロナが45万人、インフルエンザ30万人、計75万人に上る可能性を想定するとしています。このような想定をしているにもかかわらず、感染拡大に対する対策は全くと言っていいほどとられておりません。単純に人口比で計算すると、都内では約8万人の発熱等の患者が発生することになり、医療体制、検査体制の拡充強化は待ったなしの状況です。


 よって、以下について緊急に申し入れをします。

  1. 第8波への対応は、国が進める医療へのアクセス制限ではなく、発熱外来などの医療体制の強化を最優先にすること。
  2. 区として、診療・検査医療機関等、医療現場から聞き取りを行った上で、人件費の補助も含め、体制強化のための必要な支援を国・都に求めること。
  3. 希望する区民に対してPCR検査のキットを無料配布すること。
  4. 医療機関・高齢者・障害者施設など、重症化リスクの高い方へのケアを行う職員等に対して、PCR検査による週3回程度の集中的検査が行えるようにすること。また、学校や保育施設等も含め、現在抗原検査のみとなっている事業所は、週1回はPCR検査を実施できるようにすること。
  5. 保健所の職員の体制強化を、内部でのやりくりや兼務ではなく、必要な職員の増配置を行うこと。
  6. 感染拡大防止のために必要な補正予算を、積極的に組むこと。

以上

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