熱中症対策についての緊急申し入れ

板橋区長 坂本健 様

2023年8月17日
日本共産党板橋区議会議員団

熱中症対策についての緊急申し入れ

 

 今年7月の東京の猛暑日の日数は過去最多となり、梅雨明け以降の気温上昇に伴い、熱中症による救急搬送も急増しています。東京都監察医務院の8月6日現在の集計では、今年都内で105人の方が熱中症で亡くなり、そのうち屋内で亡くなった人は、93人です。

 板橋区でも、エアコンの使用や塩分・水分の補給といった熱中症への注意喚起を繰り返し行い、区内施設などで「一時休憩所」を設けるなどの対応が行われています。

 しかし、屋内で亡くなった人の多くが、エアコンが使用されていない状況により、熱中症で亡くなっていることが指摘されています。注意喚起など従来の対策だけでは防ぎきれません。熱中症から命を守るための実効性ある対策が急務です。
 特に、電気料金を含めた物価の高騰が深刻な中、経済的支援の強化が必要です。区民からは、「電気代が不安でエアコンを使えない」「先々の生活考えたらエアコンを制限している」などの声が寄せられています。
 また、亡くなられた人のうち、多くが70歳以上の高齢者で、ひとり暮らしの人も少なくありません。見守りなどの支援も重要になっています。
 よって、以下の事項を緊急に行うよう強く求めます。

1、熱中症から命を守るための電気代への支援を緊急に行うこと。
2、エアコンの購入・設置費用への助成を行うこと。
3、長時間滞在できる休憩所を設けること。

4、熱中症シェルターの設置や民生委員などによる熱中症予防のための見守りを積極  

的に行うこと。

5、救急搬送に遅れが出ないよう、救急や医療現場などへの体制強化を東京都へ働きかけること。

以上

一覧へ

検索