
板橋区長 坂本健 様
2025年5月8日
日本共産党板橋地区委員会
日本共産党板橋区議会議員団
「ピカちゃんフェスタ2025」に関する申し入れ
5月11日(日)、板橋区立平和公園で上板橋北口商店街主催の「ピカちゃんフェスタ2025」が開催され、サイエンスショー、無料健康チェック、模擬店など幅広い世代が楽しめる企画と聞いています。チラシには、板橋区の後援が明記されています。一方、その中に自衛隊ブースが設けられ、VR体験、車両展示がされると聞きました。
ピカちゃんフェスタは毎年開催され、商店街の発展、地域振興に寄与し、子どもからお年寄りまで楽しく参加でき、地域に親しまれているつどいです。しかし、子どもや市民が日常的に利用する公園に自衛隊ブースが設けられることに、フェスタを楽しみにしていた地域住民や公園利用者から「なぜ、平和を象徴する平和公園でのフェスタに自衛隊の展示なのか」「地元の商店街主催のフェスタに自衛隊PRのブース設置は違和感と思慮分別の欠如を覚える」など、地元からの強い怒りと不安の声があがっています。
自衛隊は、災害救助という役割を全面に押し出しつつも、2015年の安保法制、2022年の安保三文書の閣議決定などにより、果たす役割が大きく変貌しています。
石破政権は、陸・海・空自衛隊を一元的に指揮する「統合作戦司令部」を創設し、自衛隊を米軍の指揮統制下に組み込む体制づくりを進め、アメリカをはじめとする軍隊と一緒に「防衛」の名のものとに、軍事訓練も行っています。
5年間で43兆円もの「防衛費」が計上され、まさに戦争する国づくりが進められているにもかかわらず、国民が関心をもつほどにまでは知らされていないのが現状です。
今年は、戦後80年、被爆80年、板橋平和都市宣言制定から40年という節目の年です。名前の通り、平和を象徴する灯がある公園で開催され、子どもからお年寄りまで幅広い世代が気軽に参加するフェスタにおいて、自衛隊ブース展示はふさわしくありません。
区として、商店街に対し、自衛隊の出展をやめるよう求めていただくことを強く要望します。
以上