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いたばし元気帳 2016年6月号(No.32) TOPIC

いたばしNo・1実現プラン2018
開発計画に前のめり 連載〈3〉「高島平地域グランドデザイン」①

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 2015年10月に「高島平地域グランドデザイン」が策定されました。
 区の計画は、「旧高七小跡地を含む区有地の再整備基本計画」と高島平1~9丁目という大規模な範囲を対象とした「全体構想」で構成されています。当面10年間は、区有地の再整備と都営三田線高架下と高島平緑地の整備が中心です。

区有地の再整備

 図書館や区民館など6つの公共施設を1カ所に寄せ集め、空地となる図書館跡、旧高七小跡に大規模な商業施設、もしくは高層タワーマンションを誘致します。
 その中に、需要の高い高齢者施設や保育施設はありません。今後の検討は、高島平デザインセンターの中で行うとしています。計画の詳細は、区のホームページで見ることができます。

住民が利用してきた所はどうなる?

 学校の校舎も体育館も壊して更地になります。少年野球やサッカー、ゲートボール、剣道など多くのスポーツ団体が利用してきました。
 新たな計画には、体育施設もグランドもありません。耐震がDクラスの体育館を未耐震のまま貸出すのも、計画優先の姿勢の現われです。

学校廃校後10年、住民の思いから遠ざかる

 旧高七小廃校(2007年) 後、町会・自治会などの住民参加の「跡地活用協議会」を経て、2009年に「シニア活動支援センター構想」が示されました。協議会の思いから大きく離れた構想で、「20年間の暫定利用の施設整備に20億円もかけるのか」と批判を浴び、頓挫しました。
 グランドデザインは、30年もの計画にもかかわらず「素案」に対する説明会や意見集約は、わずか4か月で、策定後は報告会も行わない姿勢です。「住民参加・住民合意は不可欠だ」といわい桐子区議は語っています。
※「高島平地域グランドデザイン②」以降では、最大323億円の総事業費、高島平デザインセンター、地域包括ケアシステム板橋版モデルなどについて掲載していく予定です。

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写真上:いわい桐子区議
写真下:旧高島平七小