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いたばし元気帳 2016年11月号(No.35) TOPIC

開発計画に前のめりー連載〈番外編〉
審議会が形骸化……?

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 区が都市計画を定めるときに、都市計画法に基づき計画案を調査審議するため都市計画審議会が設置されています。住民や学識経験者、区議会議員などで構成され、開発計画も含む都市計画についての方向性を定めます。
 9月7日の都市計画審議会に、「検討部会」の設置について提案がありました。
 審議会は、土地の所有者やまちづくり法人、都市再生機構などが提案する内容について都市計画の決定又は変更をする機関です。「部会」を設営することは屋上屋を重ねるものです。

部会の内容が曖昧なまま

 審議会でいわい桐子区議が質問しても、部員の構成、任期、開催数など、明らかにならず、部会の内容が曖昧なままです。部会の性質も「(審議会に提案する前の)区の判断をするための検証部会」であることが明らかになりました。
 審議会は、都市計画として認めるかどうかを客観的に判断する場所であるべきだと指摘し、内容もわからず、いまの段階で部会設置の判断をするべきではないと意見しましたが、行わないはずの採決が行われ、賛成多数で部会設置が了承されました。「部会の判断が、審議会の判断に反映するものではない」とは言うものの、一部の審議委員で構成される部会によって審議会に提案される前に、検証する構造そのものが、審議会としての役割を形骸化させかねません。

写真:いわい桐子区議