ただいまから、日本共産党板橋区議団を代表し、陳情第161号板橋区からUR都市機構に対して、「タワーマンション型超高層賃貸住宅建設を含む建て替え工事」の情報開示請求をすることと、旧高七小西側区道を高島通りに接続させる延伸計画の今後について説明を求める陳情の委員会決定「不採択」に反対し、陳情に賛成する立場で討論を行います。
本陳情は、UR都市機構に対し、旧高七小跡地に新たに建設する高層住宅や建て替え工事に関する情報の開示を求めること、また、延伸予定の区道が新築住宅建設工事に活用されるかどうか、そして、区道延伸の目的や計画の経緯及び進捗状況の説明を求めています。
賛成する第一の理由は、URの建て替え計画は、情報提供や説明が全く不十分で、高島平2丁目の建て替え対象エリアに住んでいる人も、新たに建設される高島平3丁目地域住民も不安を感じており、区もURも計画に関する情報開示や説明責任を果たす必要があるからです。
7月末に行われた解体工事説明会で、最も多かったのが「計画が何も分からない」「区もURも何も説明してくれない」という声でした。2024年の地区計画策定前の説明会以降、2年間、一度も説明会は行われないままです。地区計画が決定されても、区道の延伸が延期になっても説明会は行われず、ようやく行われた解体工事説明会で、溢れた声が「説明不足」です。区道の延伸が2029年から始まるURの工事に活用されるのか、そもそもの目的や、区道延伸までに至った経緯を説明してほしいという願いは、当然の要求ではないでしょうか。
また、委員会質疑で、ピッコロスクエアなどのタワーマンションは、事前に計画が公表される一方、URの建て替え計画になると情報提供ができないことについて、区は、「URの建替えは、市街地再開発事業ではないから」といいました。しかし、それは公表が義務付けられているかどうかであって、建設計画の情報が提供できない理由にはなりません。むしろスケジュールから考えれば、設計などについて示す情報が何もないということはあり得ません。区有地を活用して建て替える以上、その情報開示を求めることは、区の責務です。
不採択を主張した委員の中には「願意がかなっている」という意見がありましたが、現段階で新たに建設される建物が何階建てになるかも、何世帯が入居できるのかも、間取りや家賃がどうなるかも分からず、「今後説明していく」という答弁で納得ができていたら、説明を求める陳情が出されることはなく、願意がかなっているとは到底言えません。説明が不十分なまま、工事がどんどん進んでいくことに不安を感じるのは当然で、区もURも計画の段階で説明責任を果たすべきです。
第二の理由に、緑地を分断する区道の延伸が、本当に必要かどうか、住民に情報を提供し、もっと検討する余地があるからです。
区は、旧高七小跡地にタワーマンション型高層住宅を建設することにより、増える車両が赤塚公園にぶつかるT字路に集中するため、それを避けるために高島通りから出入りできるように区道を延伸すると説明してきました。
しかし、高島平区民館と図書館の間の区道を、現在の一方通行から「相互通行」にすれば、赤塚公園の所に車両が集中することは避けることができます。そのことは、すでに区が「次のフェーズの中で」進めることを答弁しています。その順番を見直せば、住民の反対を押し切ってまで、区道延伸を強行する必要はありません。
また、区道を延伸しなくても、旧高七小校舎の解体工事は進められています。新築住宅建設工事も同様に進めることができるはずです。
木を切ってしまえば元には戻せません。住民にとって何が大事なのかを優先し、計画の順番も含めて大きく見直せば、緑地を分断してまで信号のない危険な区道の延伸を強行する必要はありません。
住民にとっては、これから50年、100年先の生活に大きく影響するものです。住民の反対を理由に延期した道路整備です。計画全体を一旦立ち止まり、住民とともに考え、安心して住み続けられる計画へ転換することを求め、私の討論を終わります。
