令和元年第3回定例会 提案説明 かなざき文子議員

発言日: 2019年09月26日

 それでは、ただいま上程されました議案第89号、議案第90号について、提出者を代表して提案理由についてご説明をいたします。
 提出者は、いずれも石川すみえ議員外13名です。
 これらの議案は、地方自治法第112条、議員の議案提出権に基づき提出をいたしました。
 まず、議案第89号「東京都板橋区国民健康保険条例の一部を改正する条例」についてご説明いたします。
 本議案は、国民健康保険に加入する世帯のうち、複数以上の子どもがいる世帯の保険料負担を軽減するため、18歳未満の子どもの均等割額を一部減額するものです。第2子については2分の1、第3子以降については9割減額するものです。ただし、既に世帯が均等割額の減額を受けている場合に、その減額後の均等割額が新たな均等割額より高額である場合は、その差額を減額するとなっております。現在、国民健康保険事業は、協会けんぽや共済など、ほかの医療保険事業と違い、収入のない子どもにまで均等割額として保険料を課しています。そのため、子どもの多い世帯においての収入に占める保険料の負担割合が重くのしかかり、暮らしに厳しさが広がっています。今後も均等割額はふえることが想定されます。このため、少子化対策としても、子どもの貧困対策としても、子どもが複数いる世帯に対して、その負担軽減を図ることが必要であると考え、提出をいたしました。
 次に、議案第90号「東京都板橋区高校生等の医療費助成条例」についてご説明いたします。
 本議案は、高校生等の命、健康を守り、子育て世帯の経済的負担の軽減を図るため、提出いたしました。現在は、板橋区としては中学生までの医療費助成を実施しておりますが、医療費助成の事業を高校生等18歳まで広げるものです。子どもの医療費助成の範囲を高校生等まで広げている自治体は、全国の市区町村で見るならば、通院で474市区町村、入院では511市区町村とふえ続けています。23区においても、千代田区、北区に続き、この7月からは品川区が入院に対する助成に踏み切っています。子育て世帯にとって、義務教育後の教育費等が大きな負担であることは言うまでもありません。少しでも安心して子どもたちが必要な医療を受けることができるようにと本議案を提出いたしました。
 どうか十分なご審議を賜りますようお願いいたしまして、提案理由の説明といたします。

一覧へ

検索