陳情第123号板橋駅西口駅前広場再整備によるタクシー乗り場の設置場所移動に関する陳情に「賛成」する討論

発言日: 2026年03月02日

討論日:2026年3月2日 討論者:山内えり

 ただいまから日本共産党板橋区議会議員団を代表し、陳情第123号板橋駅西口駅前広場再整備によるタクシー乗り場の設置場所移動に関する陳情の委員会決定「不採択」に反対し、陳情に賛成する立場で討論を行います。

 本陳情は、板橋駅西口駅前広場の再整備計画のタクシー乗り場の設置場所の変更を求めるものです。

 陳情に賛成する第一の理由は、環境悪化への影響に対する不安に応えて設置場所を変更すべきと考えるからです。陳情者は、24時間の騒音・排気ガス・迷惑行為などによる影響や車両増による事故発生などへの不安からタクシー乗り場の設置場所の変更を求めています。本計画におけるタクシー乗り場を設置するとしている場所は、駅舎改築後の商業施設の目の前で、駅ロータリーから谷端川緑道に抜ける道路の入り口付近になります。現在、交通量がそれほど多くない道路で、タクシー乗り場を設置することにより、車両の交通量は、約1分30秒に1台という予測とはいえ、今より増えることはまちがいありません。タクシーは24時間滞留することからも、騒音や排気ガスなどの影響は否定できず、対策は、タクシー業界団体へ区が「協力を要請する」だけです。静かで駅前に立地するマンションだからと購入してきた住民として納得が得られるはずがありません。環境悪化への懸念が残ったまま計画を進めるべきではありません。

 第二の理由は、駅前ロータリーを半減する計画そのものの見直しが必要だからです。駅前広場計画は、「歩車分離」を優先するため、歩道部分を広く取り、道路部分であるロータリーを現在の半分に小さくすることが前提となっています。その結果、タクシー乗り場をロータリーの外に配置したり、駅前に侵入する道路の廃止など、住民から「困る」という意見がたくさん上がっています。歩車分離の考えは大事ですが、その理由は、「駅前の横断歩道ではない所を乱横断する現状を改善したい」というものです。それは、ロータリーを半分にしなくても横断することができない構造にすることはできるはずです。そうした検討もなく、現状の計画が示されています。

 区は、第4回定例会での継続審査を経て、1月の閉会中都市建設委員会で、ロータリーのバス停乗り場の夜間をタクシー乗り場として兼用することが可能であるとした検討結果を報告しました。それは、バスが運行時間外となる夜間だけ、マンションの前ではなく駅ロータリー内のバス停をタクシー乗り場とすることが可能だというもので、決定は未定でいつ決まるのかも分かりません。しかも、日中のタクシー乗り場は計画通り進めるというものです。一定の検討や改善はあったと考えますが、そもそも、ロータリーを今の半分にするという前提がなければ、この問題は発生していません。計画そのものから見直すべきです。

 第三の理由は、住民合意を図る努力や姿勢があまりにも不足しているからです。陳情者であるマンション管理組合は、区と話し合いを重ね2時間話し合っても、区が「まるでもう決まったこと」とでも言うように計画の変更や改善を検討する姿勢すら見せないことから陳情の提出に踏み切ったと話しています。陳情審査の過程で、夜間だけでも改善することが可能といった検討や調査が行われましたが、住民と話し合ったときに、そうした対応を行わず、陳情提出がなければ検討すら行わないという態度はとんでもありません。

 区は、「まだ住民の意見を聞く時期」で令和8年度には実証実験を行う検討もしている状況です。しかし、駅前整備計画の完了を西口エリアの再開発事業の完了に間に合わせることに固執しています。住民から計画に対する意見が出た時こそ、心を開いて住民と膝を突き合わせて話し合ことが求められます。このまま町が整備されてしまえば、住民との信頼関係は失いかねません。実証実験を丁寧に行い、スケジュールそのものを見直してでも、住民合意を図る姿勢を貫くべきです。

 誰かが我慢しなければならないまちづくりにしてはなりません。住民のみなさんの思いや声に寄り添う姿勢を求め、本陳情の採択を呼びかけます。

以上で私の討論を終わります。

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